
企画展「RA'08 The Works of Research Associates 2008 武蔵野美術大学助手研究発表」に出品されたアート作品のひとつに、ブラインドに写真を描画して表現される作品があり、その制作をお手伝いさせて頂きました。
この展覧会は、武蔵野美術大学:美術資料図書館の企画展の中でも永い歴史を持ち、研究室を支える助手の方々によって、様々な試みがなされてきた展示会だそうです。
映像学科研究室助手の三本松さまより、取材、掲載許可を頂きましたので、施工方法の工夫など、簡単にご紹介をさせて頂きます。
ブラインドを利用したアート作品:Light(02)
今回は、フラッグや懸垂幕のような定番のサインディスプレイではなく、アート作品の制作に関わらせて頂いたのですが、その素材としてお客様が選択されたのは「ブラインド」でした。
その理由は「光の漏れ」という作品テーマにあり、「開きかけの扉から、光が漏れている写真」をブラインドに描画し、その素材自体(ブラインド)からも、光が漏れているという多重表現をするためです。
ブラインドへの写真描画
ハナミに任せていただいたのは、ブラインドに写真を描画する部分ですが、制作のポイントは以下の3点です。
- 大判インクジェット・プリンターで糊付きフィルムに印刷し、それをブラインドへ貼る方法で制作しています。
- お客さま自ら、ブラインドへの貼り作業を行なう事で、大幅なコストダウンを実現しています。
- 貼り作業が簡単で、美しく仕上がる、マトリクスという素材を使用しています。