
2008年4月から学校名称を「淑徳SC中等部・高等部」として、新たにスタートする淑徳SCのオープンキャンパス・パビリオン内装一式を任せて頂きました。
このご依頼は、改築予定の舎内を利用しながら、パビリオンとして内装を施し、新たに始まる淑徳SCのテーマを体感できるように、教室の空間イメージそのものを変化させるというものです。
弊社は、デザイン会社ワイプさまによって展開されたイメージを実現するための、制作、施工を担当させて頂いたのですが、特殊な教室の形状に合わせた施工方法など、さまざまな工夫をしています。
空間デザイン
古い視聴覚室のイメージを払拭するための、様々なデザイン・ポイント
新たな学園のための新校舎は、まだ建設中で、「改築前の視聴覚室を利用しなくてはならない」という事情があったため、新しい淑徳SCのイメージを伝える為には、古い視聴覚室のイメージを払拭しなくてはなりませんでした。
まずは、デザイン会社:ワイプさまが考案された、イメージを効果的に伝える、空間デザインのポイントをご紹介します。
- 古くなった教室壁面を、テーマやイメージをプリントした、特大のパネルで覆う。
教室特有の景観を隠しつつ、情報を伝える面積を確保できます。
- 教室内に仕切りを多く設けることで、遮蔽による奥行と、立体感を出す。
仕切りにて順路をつくり、空間を一望させないことで、奥行き感を演出できます。
- パネルや、仕切りで空間を覆いつつも、息苦しさを感じさせない開放感を持たせる。
新たな淑徳SCと、ご入学、新生活の始まりというイメージを展開するために、開放感は大切です。
- 照明を特設し、ライティングによって、イメージをより効果的に演出する。
既存の照明は、一般的な蛍光灯と、ダウンライトだけでしたので、デザイン・イメージを効果的に演出するためには、照明の特設が必須でした。
施工に工夫を必要とした、視聴覚室の形状
デザイン・イメージを実現するための工夫
空間デザインのポイントを、先に紹介させて頂きましたが、これはデザイン会社:ワイプさまによるもので、ハナミ・サインディスプレイが任せて頂いたのは「デザイン・イメージを実現する、制作、施工」です。
「視聴覚室という構造において、いかにデザイン・イメージを実現させるか!」という部分が、弊社の腕の見せどころでした。
視聴覚室特有の構造は、予想外に複雑な形状をした環境で、素敵なデザイン・イメージを実現化するためには、様々な工夫を必要としたのです。
工夫が必要になった、主なポイントは以下の3点です。
- 教室が、3段の緩やかな階段状になっていたため、壁面パネルを施工する際に、工夫を必要としました。
- 防音構造のため、天井に凹凸があり、吊り物のレイアウトが困難でした。
- 照明による演出効果が必要でしたが、設置場所が無い状態でした。